技術で柏崎に元気を! 挑み続ける人の受け皿に!
~株式会社オグロが花火に託す想い~
越後三大花火の一つでもある「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」。
その協賛企業の背景にある、花火や地域への想いや願いを学生目線で発信します!
今回の企業は...「株式会社オグロ」さんです!
前澤 竜一(まえざわ りゅういち)さん
今回のインタビューに応じていただきました!
株式会社オグロ代表取締役です
中島陽平(なかじまようへい)さん
今回のインタビューに応じていただきました!
株式会社オグロ営業部生産管理室次長です
井上 拓飛(いのうえ たくと)
今回の学生取材メンバーです!
新潟工科大学3年 工学部 工学科 知能情報通信コース
岡崎 楓夏(おかざき ふうか)
今回の学生取材メンバーで、記事の執筆を担当しました!
新潟工科大学2年 工学部 工学科 建築コース
学生チームで地域を支える製造業の現場で、日々挑戦を続ける職人たちの情熱に迫りました!
磨き続ける卓越した技術。柏崎の製造業から、日本中へ元気を届ける。
一つを極めるその実直さに、込められた熱い想いとは!?
たくと
今回はインタビューに応じていただきありがとうございます。
まず、オグロさんのことを改めて教えていただけますか?
前澤さん
我々は、「旋盤」「マシニングセンター」を中心とした精密部品加工を手掛けています。
何よりもまず、「図面通りに物を作ること」
加工を徹底的に追い求め、『加工だけは誰にも負けない』という強い気持ちで、日々技術を磨き続けています。
創業時は「オグロ鉄工所」という木工機械のメーカーだったんです。
でも、2代目の社長が「このままメーカーとしてやっていくのは厳しい」と決断し、他社からお仕事をいただいて、図面通りに加工をする、という今のオグロの事業の土台を作ってくれました。
そこから50年以上、私たちは実直に加工一筋で歩んできました。
たくと
50年以上も続く秘訣は、やはり「特化する」ということが一つの強みになっているのですね。
大量に並ぶ金属加工部品
たくと
50年以上、加工一筋で歩み続けてきたオグロさん。
その積み重ねは、今年迎えた創業90周年という節目にもつながっています。
では、そんなオグロさんがなぜ柏崎の花火に協賛することを決めたのでしょうか。
前澤さん
もともと組合や団地としてオグロは協賛をしていましたが、実は、会社として協賛を始めたのは昨年からなんです。
昨年は、第4工場が完成して稼働が始まる記念として上げたんですが、
今年は、なんと「創業90周年」で、大切な周年事業なんです。
100周年を元気に迎えるための、これからの10年に向けた準備として、今年も上げようと決断しました。
やっぱり柏崎が一番盛り上がるのは花火ですから、そこに少しでも協力できたらなと思ったんです。
さらに、もう一つ大きな理由が...。
昨年の花火の後、社内でアンケートを取ったところ、『うれしかった!』と言ってくれて。中には40年、50年以上働いてくれている従業員さんからは、
『オグロで花火を上げれるようになったことが本当にうれしかった』
という反応が見られました。
今回もいつも頑張ってくれている従業員のみんなやそのご家族への感謝も込めて上げさせてもらいます!
花火だけでなく、その感謝の思いを形にしたのが、実は2年前におこなった新ロゴマークです。100項目以上の質問に答え、専門のカラーコーディネーターさんが選んだオグロのイメージカラーが赤と黒が選ばれました。赤は「元気」「燃えるような情熱」、黒は「骨太さ」「真面目さ」を意味し、社員の意思を込めて、「オグロ」といわれて浮かび上がるカラーを採用しました。
現場で働く従業員の皆さんの様子
株式会社オグロのロゴマーク
たくと
これまで事業についてお話をしてくださったのですが、ここからは柏崎と、今回のメインである花火についてお聞かせください。
前澤さん
やっぱり花火を通して柏崎に住む皆さんに感謝の気持ちと元気を届けたいね。
柏崎はいろんなお祭りやイベントがあるけれど、この「ぎおん柏崎まつり」が夏の大イベントでしょ。
華やかに飾るために、会社として力になれるなら、大好きな柏崎を盛り上げるためにぜひ協力したいと思ったんだ。少しでも柏崎の活性化に携われたら嬉しいよね。
あとは、先ほども言ったように100周年を元気に迎えるための準備として、まずは、ウチの従業員のみんなに、感謝の気持ちとめいっぱいの元気を与えていきたいと思っているよ。
たくと
その強く熱い想いが、昨年の花火と同じように、皆さんに届くことを願っています。
たくと
花火には、90周年の感謝だけでなく、これからの柏崎をもっと元気にしていきたいという想いも込められていました。
では、オグロさんはこれからの柏崎に対して、どのような役割を担っていきたいと考えているのでしょうか。
前澤さん
製造業だったり、建築業だったり、エネルギー産業であったり、各事業所が、今よりもっと元気であってほしいね。今よりももっと活気あふれる地域にしていきたい!
だから我々も柏崎をもっと盛り上げられるような会社になりたいね。
たくと
具体的に今後企業として柏崎にどう携わっていきたいですか?
前澤さん
まずは、雇用の維持だよね。
人口減少が進んで、デジタル化も進む中で、若い子たちの就職先がない現実。だからこそ、我々がその「受け皿」になれたらいいなと日々思っているよ。
でもなかなか人気のある職種ではないので、厳しいですがね。
昔に比べると若い子も増えてきたので、それを引き続き雇用という意味で地域に貢献して、若い子たちが安心して活躍できる場所であり続けたいね。
たくと
これからの柏崎をレベルアップさせるために「今、必要とされているのはどんな人か」、そして「若者たちに求めるもの」は何ですか?
前澤さん
今の時代は、転職OKで自由度が高くなってきていて、なかなか一つのことに特化している人が少なくなってきているけど、我々オグロは今もこれからも加工を突き詰めて行くので、そんな精神力を持った人がこれからの柏崎を活性化させるんじゃないかと思っているよ。
ふうか
突き抜けている人というのは、柏崎では自分の能力を活かしきれないと判断し、東京のベンチャー企業へ目を向けがちな現状もあるかと思います。
オグロさんではそのような人を受け入れる工夫は何かされていますか?
前澤さん
個性を活かしてやりたい!とは思ってはいるものの、活かしきれてやれるかが難しい問題になっています。
1人2人いても、特別扱いのようになってしまい、個性は大事にしたいが、モノづくりを追求している会社なので、新しいアイデアで新しいビジネスをするベンチャー企業のようにはまだなれていません。
たくと
我々大学生や今の若者に「製造業」がどんなものだと感じてほしいですか?
前澤さん
もともと日本が発展した大きな理由は「輸出」です。
資源を買い、作って、外に輸出する。
モノづくりは日本の基本となっていて、モノづくりのいろんな分野でトップを走っているでしょ。
だからぜひ、ベンチャーやITだけでなく、モノづくりに携わってほしいな。
モノづくり、特に製造業は歴史が長く、大事にしていかなければならないからね。
たくと
お話を聞いていて、どうしてもBtoB(ビジネスtoビジネス)のようですが、「柏崎の花火」に協賛される背景には、地域の皆さんに対してどのような想いがあるのでしょうか?
中島さん
創業90周年ということなので、地域のみなさんへこれまでの感謝を伝えるとともに、
『これからも柏崎とともに歩んでいく』という決意を込めて花火を上げています。
前澤さん
私は、柏崎の基幹産業は製造業だとずっと感じているんです。
柏崎は戦後、エネルギー産業の発展とともに、そのエネルギーを利用して、製造業もどんどん発達してきたまちですから。
まずは我々が「柏崎No.1の製造業」になって、これからの柏崎をさらにレベルアップさせていきたい。
そんな願いと決意を込めて、この花火を上げています 。
お話を伺った後、実際にものづくりの現場を見学させていただきました。
言葉で聞いた「加工一筋」の姿勢は、工場の中にも表れていました。
オグロさんは丸く加工する「旋盤加工」、平面を削る「マシニング加工」、
表面を微小単位で削り取る「研削加工」をしています。
全自動機械の導入が多くある中、オグロさんは一つ一つ人の目で加工とチェックをしており、ミスを少なく、図面通りの加工ができるようにしています。
見学中、従業員さん全員がすれ違うたびに挨拶をしてくださり、オグロの元気と明るさを実感しました!
見学の様子①
見学の様子②
たくと
ありがとうございます!最後に、この記事を読んでくださっている方へ、メッセージをお願いします!
前澤さん
元気を出していこ!!花火をきっかけに地域の人がもっと元気を届けられるように!
私たちからも元気を伝えていけるようにこれからも頑張ります!
たくと
取材では気になった点をどんどん掘り下げ、より深い話を伺うことができました!
「あれこれ中途半端にするのではなく、ひとつのことを極め抜く」という話が印象的で、
私もこれからの人生で自分の中の誰にも負けない「ひとつ」を見つけ、育てていこうと感じました。
それぞれの究極が集まるオグロさんの情熱と実直を肌で感じた貴重な時間でした!
ふうか
これからもっとたくさんの経験を積み、何かに突き抜けた魅力を持つ人になりたいという目標ができました。
今年は、地域活動や企業のみなさんとの関わりの中に、全力で飛び込んでいくつもりです。
90年の歴史や熱い想いに触れ、私も今回の活動や花火を通じて、柏崎に良い刺激を届けたいと感じました。
柏崎のものづくり産業をさらに盛り上げ、巡り巡ってこの街の活性化に貢献できるよう、これからも突き進んでいきたいです。