ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会

阿部酒造株式会社様

想いだけじゃ変えられない!確かな結果と挑戦を!
~阿部酒造株式会社が花火に託す想い~

越後三大花火の一つでもある「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」。
その協賛企業の背景にある、花火や地域への想いや願いを学生目線で発信します!

今回の企業は...「阿部酒造株式会社」さんです!

プロローグ

阿部 裕太(あべ ゆうた)さん

今回インタビューに応じていただきました!
阿部酒造株式会社 6代目蔵元 兼 製造責任者です

井上 拓飛(いのうえ たくと)

今回の学生取材メンバーで、記事の執筆を担当しました!
新潟工科大学3年 工学部 工学科 知能情報通信コース

岡崎 楓夏(おかざき ふうか)

今回の学生取材メンバーです!
新潟工科大学2年 工学部 工学科 建築コース

学生チームで、花火協賛に込めた想いをはじめ、会社としての挑戦、柏崎への向き合い方についてお聞きしました!

歴史ある酒蔵。消えるはずだった灯火が再び燃え上がる。
未来を見据えたその一歩に込められた想いとは!?

阿部酒造さんの外観

止まりかけた酒蔵が動き出した、3年間の挑戦

ふうか

今回はインタビューに応じていただきありがとうございます。
まず、阿部酒造のことを改めて教えていただけますか?

阿部さん

実は、うちは父の代で酒造りをやめる予定だったんです。
でも「3年だけ自由にやらせてほしい!」と頼み込んで。
そのとき、1804年から続く蔵での挑戦が始まりました!

日本酒を造ることがメインですが、2020年からはノンアルコール飲料の製造販売にも挑戦しています。
やりたいことは少しずつ形にしてきました。でもノンアル事業は資金も設備も必要で、すぐにはできなかった。8年かけてようやく挑戦できるようになったんです。

ふうか

ノンアル事業は8年もかかったのですか!その地道さに驚きました。

ずらりと並ぶ多種多様な阿部酒造さんのお酒

初協賛に込めた、“知ってもらう”ための覚悟と決意

こうして阿部酒造さんは、酒造りの継続やノンアル事業など、途切れそうだった挑戦を一つひとつ形にしてきました。

今回の花火協賛は、「地元のために」という優しい気持ちだけではありません。
会社として結果を出し、次の挑戦へ進めるようになった今だからこそ踏み出せた、覚悟の一歩でした。

もっと多くの人に、阿部酒造という存在を知ってほしい。
その想いを、花火という大きな舞台に託したのです。

たくと

花火大会へは今回が初めての協賛ということですが、阿部さんの中ではどのような想いがあったのでしょうか?

阿部さん

設備投資が一段落して、会社としてもちゃんと利益を出せるようになってきたんです。
だからこそ、次のステップとして、もっと多くの人に阿部酒造を知ってもらいたいと思いました。

柏崎の人にも、花火を見に来る人にも、 「阿部酒造って、こんな会社なんだ」 と知ってほしい!

また、田舎だと“公務員=安定”というイメージがどうしても強いですよね。
民間企業で働くとなると、親御さんが不安を感じることもあると思うんです。
だからこそ、花火を通じて認知を広げて、
「阿部酒造なら安心だね!」
と言ってもらえる、地元の人が誇れるような会社になりたいんです!

それに、柏崎はものづくりのまちとして知られている一方で、 食の知名度はまだまだだと感じています。
正直、それが悔しい!
柏崎にはもっと誇れる食がある。
その魅力を広げたいし、阿部酒造としてもその一端を担いたい。

だから、地域のイベントにも積極的に関わりながら、 阿部酒造の存在も、地域で誇れる会社になるという想いも、柏崎の食の魅力も、もっと遠くまで届けたい。

今回の花火協賛は、そのための大きな一歩になると確信しています。

長岡を見てきたからこそ気づいた、柏崎花火の価値

阿部さんが今回、花火協賛に込めた想いは、大きく3つありました。

1つ目は、阿部酒造という会社をより広く認知してもらうこと。
2つ目は、地域の人たちに「柏崎に阿部酒造があること」や「そこで働けること」を誇りに思ってもらえる会社になること。
そして3つ目は、柏崎の食の魅力を広げていくことです。

その背景には、学生時代に見てきた長岡花火の存在がありました。

ふうか

より多くの人に広めるきっかけとしての花火なのですね!
そんな花火に対してはどのような印象がありますか?

阿部さん

中学校・高校と長岡に通っていたので、長岡花火ばかり見ていました。
だから柏崎花火には正直あまり関心がなかったんです。

でも大人になって見たとき、 「柏崎には柏崎の良さがある」 と気づいたんですよ。

長岡とは違う、ここにしかない魅力がある!
だからこそ、このコンテンツをもっと高めたい・発展させたいさせたいと思いました。

ふうか

柏崎の花火は海の近くで打ち上がるのが特徴ですよね!
協賛にあたってのエピソードはありますか?

阿部さん

どんな花火になるかを事前に決められるんです!
設計の段階からワクワクしますよ!

何年か後には、今までにない花火を打ち上げたいですね。
マンネリ化を防ぐためにも、新しい挑戦で花火を進化させていきたいです!

熱く語る阿部さん

柏崎の強みと課題は、外に出たからこそ見える

花火に対しては、会社としての挑戦だけではなく、柏崎という地域全体への向き合い方も見えてきました。

たくと

事業だけでなく花火でも挑戦を意識されているのですね!そこには柏崎への想いも感じましたが、阿部さんは、花火が上がるこの柏崎というまちをどう見ていますか?

阿部さん

柏崎に対して、実は特別な思い入れがあるわけではないです。蔵がある場所が柏崎なので、まずはこの地域を盛り上げたい!みたいな感じです。
先代がここでやっていた意味を自分たちで見つけたいと思っています!

なので、特別大きな感情がこのまちに対してあるわけではないからこそ、このまちをフラットに見ることができ、それが強みになると思っています。

たくと

フラットに、ですか?

阿部さん

はい、地域内からは見えない面もあるし、外からの視点って大事なんですよね。僕は大学から上京し、東京でサラリーマンを4年弱、自分で会社を1年弱経営し、蔵に戻りました。
外に出ることで学べることも多いし、外に出るからこそ地元の強み、弱みも見えるなと思っています。

また、どうしても酒蔵だと、酒蔵同士で集まることが多くなるのですが、気づいたら周りが業界の人間だけになってしまうので、あえて違う業界の方やカンファレンスなどに積極的に参加するようにしています。

慣れない環境の居心地の悪さって、成長につながるんですよ!

たくと

居心地が悪いとつい逃げたくなりますが、あえてそこに留まることで多くを学べるのですね!

想いだけでは地域は動かない、大切なのは結果

地域の外へ出ることでフラットな視点と多くの学びを手に入れた阿部さんですが、それらを持って地域に帰ってきたうえで、地域を変えていくには何が必要だと考えているのでしょうか?

この問いに対して、阿部さんの言葉は一段と力強くなりました。阿部さんが最も大切にしている考え方が伝わってきます。

ふうか

一度外へ出て、地域に帰ってきた阿部さんの中では、柏崎をより良くしていくために、学生や企業にはどんなことができると思いますか?

阿部さん

大学生は、ほとんど柏崎を離れるんじゃないでしょうか?
でも、地域貢献に直結するのはやはり、柏崎の企業に就職することだと思います。

とはいえ、そのためにも、いろんな経験をした方がいい。
一回外に出ることも、僕はめちゃくちゃ大事だと思っています。

大事なのは、どこにいるかだけじゃなくて、そこで何をして、何を学んで、どう感じたか。
自分の人生をちゃんと充実させて、どこかで結果を出すこと。
それが巡り巡って、地域活性につながると思うんです。

ふうか

地域に残って活動すれば貢献になると思っていましたが、それだけでなく、外での出会いや経験が最終的に地域貢献に返ってくるのですね!

阿部さん

そうです。遠回りに見えるかもしれませんが、地域って、短期的な行動で劇的に変わるものじゃないんですよ。

阿部酒造としても同じです。
当たり前のことを当たり前にやり続ける。 そのうえで、やりたいことをやりきるために仲間を増やしていく。 これが一番大事だと思っています!

地域も会社も、 一足飛びの成長なんて絶対にない!
やるべきことを、愚直にやりきるしかないんです。

そして、これは地域活性を語るうえで避けて通れない話ですが...
事業を続けるには、利益が必要です。 利益があってこその地域活性なんです!

ふうか

「利益があってこその地域活性」という言葉が、とても印象に残りました。
確かに、地域を変えていきたい!花火を未来につないでいきたい!
そういった想いは大切ですが、まず事業としての土台をしっかり作り利益を出すことで、長く続けていく。それができなければその想いも簡単に消えてしまう。

阿部さんの言葉からは、地域への想いだけでなく、経営者として結果に向き合う覚悟が伝わってきました。

花火を未来へつなぐために――変わり続けることを恐れない

ここまで阿部さんのさまざまな想いや考えを伺いましたが、これらを踏まえて、これからの花火についてどう思っているのでしょうか?

「理想だけではなく、利益という現実的な結果があってこそ」
これは花火に対しても同じでした。

たくと

ここまでお話を伺い、阿部さんが花火を柏崎にとって大切なコンテンツとして見ていることが伝わってきました。
今後、柏崎の花火はどのようになっていくと良いと思いますか?

阿部さん

まずは、花火がなくならないことを願っています。これはやはり大前提です。
そのうえで、柏崎の企業が誇りを持って支える花火であってほしいです!
「自分たちの企業が自分たちの地域の一大イベントである花火を支えている」
そうした形があって、地域で上げる花火の価値は守られます。

そして、将来的には市外や県外の企業からも自然と
「この花火に関わりたい」
「広告を出したい」
と思わせることができれば理想ですね!

長岡花火のように、外から見ても価値が伝わる。
そんな“外からも自然に人が集まる花火”になっていけたら最高ですよね!

でも、ただ毎年同じ形で続けているだけでは、どうしても形骸化してしまう。
新しい取り組みを入れたり、席のつくり方を工夫したり、もっと知ってもらうための動きを積み重ねていく必要があります。

花火を続けることも、地域活性と根本は同じです。
想いだけで続けられるものではありません。
ちゃんと結果が伴ってこそ、未来につながるんです!

たくと

花火を続けていく、結果を出すためにも、変化を取り入れ、挑戦していくことが大切なんですね!

想いを語る阿部さん

この記事を読んでくださっているあなたへ

想いだけでなく結果も重視し、そのために挑戦を続ける阿部酒造さん。
最後に、この記事を読んでくださっているあなたへ伝えたいことを伺いました。

ふうか

最後に、この記事を読んでくださっている方へ、メッセージをお願いします!

阿部さん

花火をきっかけに、もっと多くの人に阿部酒造と柏崎を知って、訪れてほしいです!
来年からは花火にちなんだお酒も出す予定なので、楽しみにしていてください!

取材を終えて

たくと

取材では話を広げて深掘りすることができ、多くの学びを得られました!

阿部酒造全体から「ベンチャー的な挑戦姿勢」や変えていこうとする熱さが強く伝わってきました。

阿部さんは、最初は少し緊張するような存在感がありましたが、実際は話しやすく、結果を重視する姿勢もむしろ好印象でした。経営者として周囲を引っ張っていく風格を感じた取材でした!

ふうか

初めてで緊張もありましたが、聞きたかったことはしっかりと伺うことができました!

阿部さんの「外から地元を見る」視点が特に印象的で、県外での経験があるからこそ、柏崎の課題や強みが明確に見えているのだと実感しました。

結果を出している方の言葉の重みに圧倒された、貴重な時間でした!